(仮訳)中国南部産の新種、Scleroderma yunnanense
Zhang, C. et al., 2013. Scleroderma yunnanense, a new species from South China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2013/00000125/00000001/art00026 [Accessed May 23, 2021] 【R3-08439】2021/5/23投稿

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3行まとめ

中国雲南省で採集された半地下生菌の一種を検討し、Scleroderma yunnanenseとして新種記載した。
本種は従来S. citrinumとして記録されていたが、外皮の厚さと担子胞子の装飾が異なっていた。
本種は毒きのこの多い本属菌としては珍しく食用であり、地元の市場で広く販売されていた。
中国雲南省普洱市

(新種)

Scleroderma yunnanense Y. Wang
語源…雲南産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Scleroderma citrinum(ニセショウロ)
形態的に類似している(誤同定されてきた)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国、イギリスなどに分布する
本種と異なり外皮が厚いという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子表面が小刺状~刺状という特徴を欠く
本種と異なり食用きのこではなく毒きのことして知られている
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Scleroderma cepa(タマネギモドキ)
外皮が厚い
担子胞子表面が刺状
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり菌糸にクランプを有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Scleroderma sinnamariense(コガネニセショウロ)
アジアに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種より外皮が薄い
本種と異なり外皮の内面が無色ではなく明るい硫黄色
本種と異なり担子胞子表面の装飾が密な狭い角錐形の疣状ではなく部分的に網目状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される